投稿者 せきやま 日時 1999 年 8 月 30 日 01:46:43:
回答先: アイズワイド・・・ 投稿者 りょう 日時 1999 年 8 月 17 日 10:45:54:
あー、早く来い来い年末休み。
ドカーンと休みを取って旅行に行きたいー!
「アイズ ワイド シャット」今日見ました。
絵に描いたような幸せな夫婦。お互い不満もない。しかし…。夫婦間に不可欠なセックスには矛盾が含まれている。それは根本的に「結婚」というものと別のものとして存在するのではないか。そう言われている気がする。
心の中にあって普通は出てこないものを、映画の中ではマリファナによってちょっと異常な精神状態(あの笑い声はいかにも異常であった)という助けで表に出させた。その妻の心の中を知って夫はとまどう。
途中、相手を大して知らないのに「愛している」という人や、愛してもいないのにセックスできる人々が登場する。主人公の夫婦は愛し合っているしセックスもするし、幸せ。でも内面をさらけ出したとき、相手には納得のできないものがある。全てうまく行っている完璧な夫婦なだけに、その心の中にある矛盾が他の何ものにも依存しない根源的なものとして浮き彫りにされる。
あの女の子たちを抱きたいという気持ちはなかったのかと聞かれて
「絶対にない」
と夫は言うが、そんなことないだろうと観客は思う。つまり夫も妻も心の中に、相手に言えない同じような願望を持ってるんだなと思うのである。自分ではどうしようもないが、湧いてくるものは仕方がない。表へ出さなければ幸せだったのに。
しかし、その願望の世界に足を踏み入れると怖い世界が待っている。映画ではそれをうまいこと、何だかわからないが「怖い」という印象を与えるようにしてある。特に屋敷で仮面の人たちに囲まれるシーン。たくさんの仮面ってやっぱり怖い。自分が顔をさらして相手が顔をさらしていない気持ち悪さも、人間関係を表しているようで象徴的だ。そしてその後、夫婦間のことも含めて何が真実なのかわからなくなる。全て嘘のような気がしてくる。
屋敷での事件と夫婦間に共通しているのは、見てはいけないものを見た、知らなくて良いことを知ってしまったということ。夫婦の世界から逃れて冒険してみればそこもまた不安で怖い世界。映画では現実の恐怖としてHIVを出すことも忘れていない。そして何もかもお互いにさらけ出した後、映画のラストで妻が言う一言。やはりそれによってしか確かめられないのか…。
抽象的に見ればいくらでも深読みできる映画。夫婦のことだけじゃないかもしれない。人の心の中を知ることの限界。嘘をつくことの限界。
さて、この映画を見たカップルや夫婦のみなさんはどんな話をするんだろうか。とても心に残る、というより心に引っかかる映画であることは間違いない。
それにしてもあの分厚いパンフレットすごいね。800円もして高いなと思ったけど、買ってしまった。でもあんなに解説ばっかり載せなくてもねえ…。全部で約50ページ。ものすごく読み応えがあった。あんまり解説ばっかり読まされたから、文章が解説じみてしまったぞ。
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